ホームセキュリティを導入するとき、最初に機器を買い取るか、機器をレンタルにするのか選ぶことができます。
機器を買い取る場合、始めに機器の代金をまとめて払うことになるので初期費用が高くなりますが、以降の支払いは月額サービス料金のみになるので安くなります。
一方、レンタルの場合は、機器の代金を払う必要がないので初期費用を安く抑えることができますが、以降の支払いは、月額のサービス料金に加えて機器のレンタル代がかかるので高くなります。
どちらがお得なのかは、使用年数によっても変わってきます。
セコムの場合はどのような料金体系になっているのか、詳しく調べてみました。
セコムの場合の機器買取とレンタルの料金の違い
セコムのホームセキュリティの料金について調べてみました。
戸建てプランとマンション・集合住宅プランで違いがあるので、それぞれのプランで個別に見ていきましょう。
戸建てプラン
・機器買取の場合
月額料金:4,500円(税込4,950円)
初期費用:買取システム料金 349,800円(税込384,780円)工事料込み
・レンタルの場合
月額料金:6,900円(税込7,590円)
初期費用:工事料58,000円(税込63,800円)
保証金:20,000円(非課税・契約満了時返却)
レンタルの場合にかかる保証金は、契約満了時に返却されるので、計算から外して考えます。
工事料は買取でもレンタルでも同じだけかかると考えると、戸建てプランの初期費用のうち、機器買取にかかる費用は、384,780-63,800=320,980円(税込)となります。
月額料金の差は7,590-4950=2,640円(税込)です。
マンション・集合住宅プラン
・機器買取の場合
月額料金:3,000円(税込3,300円)
初期費用:買取システム料金 152,500円(税込167,750円)工事費込み
・レンタルの場合
月額料金:4,300円(税込4,730円)
初期費用:工事料43,000円(税込47,300円)+保証金20,000円(非課税・契約満了時返却)
レンタルの場合にかかる保証金は、契約満了時に返却されるので、計算から外して考えます。
工事料は買取でもレンタルでも同じだけかかると考えると、戸建てプランの初期費用のうち、機器買取にかかる費用は、167,750-47,300=120,450円(税込)となります。
月額料金の差は4,730-3,300=1,430円(税込)です。
機器買取とレンタルのどちらの方がお得なのか?
機器を買取りするには、戸建てで約32万円、マンション・集合住宅では約12万円の費用がかかります。
一方、機器をレンタルした場合、買取に比べて戸建てで毎月2,640円、マンション・集合住宅で毎月1,430円多く料金を支払うことになります。
レンタルにした場合に多く払うことになる料金の総額が、機器買取の費用を超えるまでは、「レンタルの方がお得」ということになります。
月額料金の差の合計が機器買取にかかった費用を超えるには、一体何ヶ月?何年?かかるのでしょうか。
戸建てプランの場合
機器買取にかかる費用を月額料金の差で割ってみましょう。
320,980÷2,640=121.583333…..ヶ月
つまり、月額料金の差が機器買取にかかった費用を超えるまでに約10年かかる計算です。
それまでは、レンタルプランの方が支払総額が安く済んでお得という計算になります。
マンション・集合住宅プランの場合
こちらも同じように、機器買取にかかった費用を月額料金の差で割ってみましょう。
120,450÷1,430=84.230769……ヶ月
つまり、月額料金の差が機器買取にかかる費用を超えるまでに約7年かかる計算です。
それまでは、レンタルプランの方が支払総額が安く済んでお得という計算になります。
単純に計算して、このような結果になりました。
長期間使えば、レンタルプランの支払総額が買取にかかった費用を超えるので、「買取の方がお得」と言えるようになります。
しかし、戸建て、マンション・集合住宅どちらのケースでも思ったより長い時間かかるな、という印象を持った人が多いのではないでしょうか。
実際に、セコムのホームセキュリティでは80%以上のお客様がレンタルを選ばれているというデータもあります。(2021年度新規契約実績)
まとめ
ホームセキュリティは機器買取とレンタルどっちがお得か、セコムのホームセキュリティの実際の費用を例にとって比較してみました。
戸建てプランとマンション・集合住宅プランで多少の違いはありますが、どちらのケースでも、月額料金の差額で機器買取にかかった費用の元を取るにはかなり長い年数を要することがわかりました。
なお、この記事ではセコムのホームセキュリティの基本料金を元に計算をしましたが、個別の契約によって初期費用や月額料金は変わってきますのでご注意ください。
ご希望に合わせたプランで検討するためにも、まずは資料請求をしてみてはいかがでしょうか。